こんにちは!
まるやま歯科院長の丸山です.
先日,日本ヘルスケア歯科学会主催で,若手歯科医師を対象としたセミナーが開催されました.
今回のセミナーは,私が講師として発表をする機会をいただき,まるやま歯科での取り組みを発表してきました.
まるやま歯科では口腔内写真やX線検査,歯周組織検査,唾液検査などの検査結果を専用のソフトを用いてデータ管理しています.患者様のお口の詳細なデータが10年後,20年後,30年後もずっと記録として残り,過去と比較ができること!これはとても重要なことです.
患者:「奥歯にむし歯が出来たので治療してほしいんです」
歯医者:「穴があいてますね!削って埋めておきました.メインテナンスに来てくださいね!」
これではあなたの歯は守れません.
まるやま歯科では,定期的にお口の写真やレントゲンを撮影することにより,患者様が自覚する前にむし歯や歯周病を発見します.早い段階であれば慌てて削ることなく,食習慣のアドバイスや適切な口腔ケア指導,フッ素塗布などの予防処置により,むし歯の進行を遅らせたり,場合によっては停止させることができる場合もあります.
そのためには,健康な場所もそうでない場所も最初の状態が記録されていることがとても重要です.
歯医者:「奥歯にむし歯があります.まだそんなに進行していないのでフッ素塗布とPMTC(歯科衛生士によるプロケア)で様子を見ます.右上の奥から2番目の歯と歯の間なのでご自身でもフロスを通してケアに努めてください.定期的にレントゲンで経過観察し,進行するようであれば修復処置を検討します.」
患者:「わかりました.右上ですね!自分でも気をつけてメインテナンスします.定期的ににチェックをお願いします.」
これからはこのような診療をしていかなければ大事な患者様の歯は守れない・・
そんな思いをお話しさせていただきました.
少しでも若い先生の心に響いてくれれば嬉しいです.