飲食物で歯が溶ける!?

こんにちは。

日中は少し汗ばむほどの季節となりましたが、皆様いかがお過ごしですか。

暑くなると冷たい飲み物で喉を潤す機会も増えてきますね。

水分補給は大切ですが、飲み物の種類や飲み方によって歯に悪影響を与えてしまうことがあります。

歯はカルシウムの一種で出来ていますが、酸に弱く酸性度の強い飲食物に長く触れるほど溶けてしまう、ということをご存知ですか?

この現象を「歯の酸蝕(さんしょく)」といい、

酸蝕によって病的に傷んでしまった歯を「酸蝕歯」と呼んでいます。

酸性度の強い飲食物を摂る習慣があり、だらだらチビチビと摂る癖のある人ほど歯に酸が触れる時間が長く注意が必要です。

では、酸性度の強い飲食物とはどのようなものがあるのでしょうか?

様々なものがありますが、その中から、まるやま歯科では

コーラ、スポーツドリンク、お茶の入ったペットボトルそれぞれに歯を入れて、

本当に溶けるのか!?、1ヶ月間実験を行いました。

実験中は待合室に置いて、患者様にも一緒に経過を観察していただきました。

興味をもっていただく患者様も多く、楽しんでいただけた様です(^^)

普段のお口の中の酸性度は約pH7ですが、

歯の表面(エナメル質)が溶けはじめるのは、pH5.5です。

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コーラはpH2〜3

コーラの色が着色し、

エナメル質のつやが失われていることから、溶けはじめていると考えられます。

 

スポーツドリンクはpH3〜4

意外と酸性度が強いですね!

エナメル質は真っ白になり、

こちらもつやが失われています。

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お茶は約pH6

着色はしていますが、

エナメル質のつやはそのまま、

つるつるとした表面を維持しています

 

普段エナメル質は、酸を洗い流し中和する唾液の働きによって守られています。

その為、酸性の飲食物に少々触れても通常問題は起きません。

しかし、酸性度の強い飲食物と繰り返し触れては、唾液の中和作用では間に合わなくなり、ついには酸に溶けてしまいます。

これからますます暑くなり、熱中症対策も必要になってきます。

スポーツドリンクばかりではなく、水やお茶も取り入れて、暑さを元気に乗り越えましょう!

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