こんにちは。
歯科衛生士の大石です。
先日娘が幼稚園のお芋掘り遠足へ行き、たくさんのサツマイモを収穫してきました。
味覚の秋、スポーツの秋、行楽の秋etc…
秋は楽しみ満載の季節ですが、皆様はいかがお過ごしでしょうか?
さて、今回は「歯垢と歯石」についてお話させていただこうと思います。
まず、歯垢と歯石はどこが違うのか、皆様はご存知でしょうか?
簡単に言うと、歯ブラシや歯間ブラシ、フロスなどを使って歯磨きで取り除けるものが歯垢で、歯磨きだけでは取り除けないものが歯石です。
・歯垢とは?
爪で歯を引っ搔くと、白くてネバネバしたものがついてきた経験はありませんか?
実はこれが歯垢と呼ばれるもので、食べかすや歯の垢(あか)なのではなく、「細菌の塊」です。
1㎎の歯垢には、およそ300種類、数億〜10億個!!もの細菌が棲みついています。
この歯垢の中に生息する細菌は、食べ物の糖分を栄養にして増え続け、ネバネバした物を作り出して歯の表面に強力に付着するのです。
歯垢は粘着性があるので、うがいだけでは取り除くことは出来ません。
歯ブラシで歯を磨かなければ落ちないのです。
もし、この歯垢をしっかり落としきれないと、細菌は更に増えていき、これがむし歯や歯周病、口臭などの原因にもなってしまいます。
・歯石とは?
歯石は、磨き残した歯垢が唾液中のミネラルと結びついて「石」のように固くなったものです。
歯についた歯垢をそのままにすると、たった数日で歯石に変化してしまいます。
歯石は「石」という字がついているように、とても硬く、一旦ついてしまうと歯ブラシでは取ることが出来ません。
また、歯石の表面はザラザラしているので、そこにまた歯垢が付着し、細菌の温床となって、歯周病を更に悪化させたりしてしまいます。
歯垢や歯石の付着を予防するには、ご家庭での歯磨きが大変重要になってきます。日常の歯磨きでは、完璧に歯垢や歯石を落とすのは困難なので、定期的に受診し、歯科専用の機械を使って口腔内のクリーニングを行うことをおすすめ致します。
秋はたくさんの美味しい食べ物に恵まれる季節です。
健康な歯で、美味しく食事を楽しみましょう♡♡♡